Darkness love1
「おい、お前ズリ~よ!」


「へへっ!いいだろー!」


よくねぇよ!


なんで、私の胸をお前が自慢してんだよ!


男が私の胸に手をかけようとしている。


もうダメだ────そう思ったとき、


「…何してんだ」


その声が聞こえた瞬間、糸がプツンと切れたかのように大量の涙が溢れだした。


「そのきたねぇ手…早くどけろ」


その声の主は…


「…っ…ジン!」


「ヒェッ!あ、あれっ…鬼龍の総長だっ…」


ジンの顔を見たとたん、人が変わったかのように怯えだす男たち。


「お…、俺きいてねぇぞっ!?コイツが新垣のオンナだなんてよ!」


そんなことを言いながら男たちは、顔を青ざめて走っていった。
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