Darkness love1
さっきよりも、少し声を穏やかにしてそう告げた幼い私は、目を瞑って数を数え始めた。


『じゅーう』


『はっ、あんまりふざけた真似すんなよ?』


『きゅーう』


そんなことを言われても、無視してカウントを続ける。


『はーち』


『っ!このクソあまっ!』


今にも、殴りかかりそうな男を一人が止める。


『ちょっとちょっと!相手、一応女だろ?それはマズいだろ』


そう言うと、殴りかかりそうな所を止めた人が、ニヤリと笑い男話しかける。


男たちが、そんな話をしている間もカウントは続いている。


『さーん』


『にーい』


『いーち』


『…0』
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