ロミオとジュリエット
何をアピールすればいいかわからないまま1週間が過ぎた。
最初は、積極的に話しかけたりしたけど、今までだって普通に話しかけてたしこれ以上は無理だと思う。
そう考えて1週間すぎた。
なにも進展がないまま。
「どうすればいいの??」
ロザラインに助けを求めて1週間たつ
「う~ん…あと4日後。でも、まだティボルトは誰も誘ってないみたいよ?
いまのうちにティボルトを惚れさせないと。とりあえずキスすればいいんじゃない?」
「と、とりあえずキス!?無理よ、わたしには。」
ティボルトにキスするなんて!
これからもまだ同じ家にいるのに…
でも、この前の夜はすこしいい雰囲気だった気がする。
…正直ティボルトが手を添えてきたときはキスされるのかと期待してしまった。
あの時、なにを言いかけたんだろう。
「ちょっと、ジュリエット!聞いてる?」
すこしぼーっとしてしまった。
「ん?なに??」
「髪型とか、やるひといなかったら私んちでやる?美容師さんよぶからさ、ついでにやるよ」
「ほんとに!?よかった~ありがとう」
ドレスも美容師も決まった。
あとは相手次第。
そう考えてたら声をかけられた。
「ジュリエット モルティネス。 」
みると、背の高い見たことのない男の子だった。
「だれ?」
「僕の名前はマイク。マイク ジューキル。
よろしく。」
男の子は恥ずかしそうにしながら目をあわせてくる。
男の子の緊張が伝わってわたしも緊張してきた。
「あの、僕と舞踏会いかない?」
最初なにをいってるのかわからなくて、一拍あいてしまった。
「え!?わたしを誘ってるの?」
のみかけのココナッツジュースをこぼしそうになる。
「君のこと気になってるんだ
返事は今じゃなくていいから。
また明日くるよ」
はじめて知らない人に告白された。
頭は混乱したまま返事をした
「は…はい。」
「やっぱモテるわね~」
ロザラインは、笑いながらそう言ってきた。
「だから、からかうのやめてよ」
あとすこし残ったココナッツジュースを飲みながらこたえた。
「なに言ってんの。今の子の他にもあなたを誘いたい子はたくさんいるんだから」
「え?そんなのはじめて言われた。」
すごく驚いた。
こんなことも、あるんだなって。
「自分のこと分かってないのね~
自信もって、ティボルトに話しかけに行きなよ」
「ありがとう。がんばるね」
今日中に言われなかったらあの子の誘いOKしよう。
あ~、神様どうかティボルトが誘ってくれますように。