約束
「ここにいたのか」

そこには船津先輩がいた

「うん。この子たち鬱陶しいんだけど」

そう言う柊さん

「わかった、言っとくから先に車乗っといて」

船津先輩がそういうと
渋々ながらもこの場から離れた

しばらくの沈黙を破ったのは船津先輩だった

「もう、やめてくれよ」

その言葉には怒りの感情は感じられなかった

「でも、リョウガ!」

「分かってる!お前らが俺のために言ってくれてるのも、全部わかってる
でも!折角信頼して、この仲間なら……やっと安心出来る居場所ができたのにそれをアイツに潰されるのは嫌なんだよ!」

船津先輩は泣いていた

「お前、自分の気持ちに嘘ついてねぇか?」

小笠原先輩が腕を組みながら言った

「は?」

船津先輩は拍子抜けな声を出した

「約束や契約ってのはな、本人の同意があって初めて交わされるものなんだ、」

村田先輩も、鼻で笑いながら言った

「それって、、どういう……」

船津先輩が言った
すこし、間抜けな顔だ

「いいなずけなんて気にすんな
お前はお前の好きな人と付き合えばいい」

「その好きな人できたんだろ?」

小笠原先輩と村田先輩がそういった後
船津先輩はしたを向いてしまった
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