約束
「で、先輩その好きな人誰なんです?」

一刻も早く相手を聞きたかった
どんな人が好きなのか

「お前」

え?今なんて?船津先輩?

「悪かったな、俺みたいな奴に好かれてさ」

「嬉しいです。。」

気が付けば勝手に出ていた言葉
この言葉に偽りはない

「今から来てくれるか?」

船津先輩から放たれる言葉
不安で仕方ないけど
行くしかない

「はい」

「俺らはどうする?」

小笠原先輩が唐突に言い出す

「客室で待っててくれるか?」

船津先輩が、笑いながらいう

「リョウガんちの部屋一個一個広いんだ!」

村田先輩もノリノリだ

そして校門前に止まっていた
船津先輩の車に乗り込む

その間は不安で仕方なかったが
船津先輩が小さな声で

……大丈夫

その言葉を聞いた瞬間
少し不安が和らいだ気がした

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