あなたに逢えてよかった。~叶え、夢~

大好き。

夏帆side

廊下を歩いていると、私の大好きな声が遠くからきこえた。
……まさか。いや、そんなわけがない。

でも、だんだん近づいていく大好きな声。


……最後に振り向いてもいいかな…?
もし目の前にいなくたって仕方がないこと。それが、普通だ。


悠哉「夏帆っ……いくな!」


これは……奇跡なのだろうか?
後ろを振り向くと……悠哉が居て、いつのまにか抱き締められていた。


夏帆「なんで……追いかけてきたの?」


私を追いかけても意味ないのに。
悠哉は沙織ちゃんが居るのに。

……でもどうしてこんなに悠哉が追いかけてきてくれて、涙が出るくらい嬉しいんだろう……?

……ううん、自分でももうわかってる。悠哉の事が、誰よりも好きなんだって。



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