血の記憶
今日の体育はただ走る。
要はマラソンみたいなやつ。
走るのは苦手だけど持久力はまぁまぁある方。
スタートの合図が鳴ると同時に自分のペースでゆっくり走りだす。
しばらく走りつづけていると自分の身体が重く感じる。
あれどうしたんだろ、いつもだったらまだ余裕なのに。
気のせいと思う意志に反して身体はどんどん重く感じ息も異常な程に荒くなっていく。
これはさすがにおかしいかも。
そう思い足をとめようとしたとき目の前が急に真っ暗になった。
平衡感覚を失い、やばいそう思った瞬間意識がぷつりと途切れた。