血の記憶





「だって奈央昨日休んでたから心配だったんだよ……もしかして具合悪いの?今も頭押さえてるし」



心配してもらってるのに不謹慎だけどやっぱり嬉しい。


心配してくれてるってことが



「奈央ー、保健室に行く?」


「あ、ううん大丈夫。教室早く行こう」



これぐらいの頭痛でいちいち保健室なんて行ってられない。


教室に着くとまだ空席が目立つほどしか人が来てなかった。


でもその中に翔真と裕樹の姿がある。



「え、なんで二人とももう来てるの!?」



香奈も驚いた様子で二人に駆け寄る。


私もびっくりだ。


香奈に続いて翔真と裕樹ももう来てるなんて珍しい。



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