血の記憶
「その反応傷つくし…俺からすればなんで香奈がもういるんだよって感じ」
「はいー?私はやればできる子なんだからっ」
「じゃあ普段からやれよ」
「いざという時の為に力を蓄えてるんですー」
そんなバカみたいな会話を二人がしている間、翔真はずっと机に伏せていた。
寝ているのかな?だって今日遅刻ギリギリじゃないし早起きしたんなら起こしたら駄目だよね。
そう考えなるべく音をたてないように椅子をひいて席につく。
そのタイミングでちょうど先生が入ってきて香奈達も一時休戦。
睨み合いながら席に戻っていった。