血の記憶





そしてそのまま教室の中に入ってくる。


え、まさか同じクラスなの?


なるべく関わらないようにしよう。


私に気づかれないように外にもう一度顔を向ける。


でもそれは意味がなかったみたい。



「いた」



そんな声がいまだに静かな教室に響き足音が私に向かってくる。


最悪。


私はよっぽど運が悪いのね。


6組ある中のたまたま同じ組だなんて。


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