血の記憶
「別に笑わないと死んじゃうなんてことないでしょ?だったら笑うも泣くも私の勝手よ」
ほんとの理由なんか教えてあげない。
そんな私の言葉になぜかひとしきり笑いだす。
失礼だなと思う私の隣で散々笑い転げ、彼が口を開いたとき先生の話が終わり女子が翔真の周りに集まってくる。
良かった、助かったわ。
正直、少し困ってたの。
だってすごい笑うんだもの。
あたしの隣でこんなに笑う人、久しぶりだからどう接したらいいか分からないし。