血の記憶






だってめんどくさいでしょ?


気を使われるのも


腫れ物扱いされるのも。


私は静かに、平凡な毎日を過ごせる環境があれば充分だわ。



「ねぇ、翔真くんのケータイ教えて!」


「残念、俺ケータイ持ってないんだよねー」



まぁ、隣が少し騒がしいぐらいは我慢できるわね。


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