血の記憶





「………できもしないことを言うな、いいんだよもう」



そう言いながら私の隣を通り過ぎ屋上から立ち去った。


一人取り残された屋上でため息をつく。


私はなにをしたかったの?


翔真がなにを考えているのかなんてサッパリ分かってないのに。


……関わるのはやめておこう。


これ以上関わったら後戻り出来ない気がするから。


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