血の記憶





肩までの茶髪のショートが似合う可愛らしい子だ。



「あ、こいつは中崎香奈(なかざき かな)。俺の幼なじみなんだ」


「よろしくね、えーと……」


「私は香坂奈央」



名前が分からずに困っている中崎さん名前を言うと笑顔を向けてくれた。


表情がクルクル変わる子ね……。


私とは正反対。



「ねぇ、祐樹は香坂さんが好きなの?」


「は?なんでそうなるんだよ」


「だってー……」



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