血の記憶
中崎さんは祐樹のことが好きなのね。
下を向いて黙り込んでしまった中崎さんの頬はピンク色に染まっている。
椅子に座っている私からは見えるけど、立っている祐樹には見えてないのだろう。
不思議そうな顔をして中崎さんの方を見ている。
……祐樹って恋愛方面に関しては鈍感ね。
「と、とにかく香坂さん!これから仲良くしようね」
「変な奴だな。」
顔をあげ笑顔の中崎さんにボソッと言った祐樹は殴られた。
メニュー