血の記憶
そんな日々を一週間過ごしたある昼休み。
「………なんで翔真来ないんだよ!」
とうとう叫びだした祐樹にうんうん頷く中崎さん。
私は心当たりがあるだけになにも言えず俯く。
「もしかしたら具合が悪いのかも?」
「いや、でもそれだったら俺とかに連絡するはずだろ?」
すみません、翔真が来ないのは私のせいなんです。
なにか気に障ることをしたみたい。
なんて言える訳ないわね。
それより連絡って……。
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