血の記憶
「――――で、いいよね?香坂さん!」
「え、あ、うん」
急に中崎さんがこっちを振り返って言った言葉に思わず頷く。
やばい、聞いてなかった。
「よし、じゃあこれで決まりだな!お土産をコンビニで買ってから行こう」
お土産?
行く?
なんの話よ。
聞き返そうとしたけど先生が教室に入ってき、慌てて中崎さんも祐樹も席に戻っていったので聞けなかった。
なんだったんだろ?
疑問に思いながら五時間目の準備を始めた。