血の記憶






着いた先はアパート。


私のアパートより大きいぐらい。


エレベーターに乗り20階ぐらいある中の6階で下りる。



「えっとー、翔真の家…っと」



……ちゃんと着くかな?


自信なさげに先を行く祐樹に少し心配になる。



「あった、あった!ここだ」


「奈央ー、ここって!」



部屋の一室の前で手招きする二人。



「私、ここで待ってる」



行かないことを告げると香奈がこっちに歩いてきて私の腕をつかんだ。


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