SMIWWER
部活動紹介は続くが瑞波はまだ
吹奏楽部の余韻の中にいた
すごかった
7、8人であの迫力
部員全員ならどうなるんだろう
「水泳部です」
その声にどこか上の空だった瑞波がピクッと反応し、前を見る
「部員数はマネージャー入れて7人です。少ないですが楽しく活動しています。ぜひ入ってください」
単調な口ぶりでそれだけ言うと
水泳部の出番は終わった
他の部活のように実技でアピールすることも無かった
周りの人達はそんな部活は気にもとめない様子で 次に出てくるテニス部を待っている
その水泳部の存在で
瑞波の心にだけさざ波が立つのだった
「水泳…部」
もうやめたんだ
気にすることじゃない
それでもさざ波がおさまることはなく
じっと時間が過ぎるのだけを待った