君が嫌いで…好きでした



千菜「ふ…あははっ
なんでそんな変なの好きなの…ふふっ…」



ヒデトラ君に対しても湊に対してももう面白すぎて…




湊「――…笑った!?」




千菜「え?……」





湊「へぇ~お前が笑ったの初めて見た」




千菜「ご…ごめん…」



湊「謝ることじゃねぇよ
ふーん…笑うと可愛いじゃん」




湊の意外な一言に私は固まってしまった
てゆうか…直球過ぎて少し照れるくらい…




湊「東さ、絶対笑ってた方がいいって
今は笑い合える相手が居るんだし笑うと幸せが来るって言うじゃん?な!」




ニッと湊は笑った
笑うと幸せが来る…それって笑う門には福来るの事言ってるんだよね…?





笑って幸せになる…
そっか…もう1人で怖がって泣くこともないんだ…




笑う事なんてもう忘れかけていたのに…そんな風に考える事も出来るんだ




千菜「……湊って変な人…」




湊「は?喧嘩売ってんの?」




千菜「だって口悪いくせにたまに良いこと言うし、いつも女の子連れてチャラそうなのに意外に料理出来たり、友達思いだったり、でもちょっと馬鹿だったり変な生き物が好きだったり本当変」



湊「おま…実はSだろ…
そんなにズバズバ言われたの初めてだぞ…」





千菜「え、ご…ごめん」





湊「…で?結果として東にとって俺は良い人?悪い人どっち」





"笑った方がいいって"


にこっ
千菜「良い人…!」



私は自信を持って笑って答えた




湊(――…ドキッ…)
…なんだドキッて……
相手は仮にも奏叶の彼女だぞ
ないないないない、絶対ありえない
今のは勘違いだろ
うん、そうゆう事にした

< 51 / 139 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop