君が嫌いで…好きでした

湊「え、ゲーセン行ったことねぇの?」



時刻はまだ昼休み
さっき2人きりだと何話していいか分からないとか言ってたわりに意外と質問攻めにされる



暗めだった私だけど湊が明るいからこっちまで自然と明るくなっていくみたいに言葉が出てくる



千菜「もともとお金も無かったし一緒に行く相手も居なかったから…」





噂が立ってからは皆離れていったし…
真琴とは家で過ごす事が多かったから…




湊「ふーん…」



キーンコーンカーン…




湊「あ、予鈴。そろそろ戻るか」




久しぶりにこんなに喋った…
私って少し単純かな…
なんか…楽しかった



湊のあの言葉も嬉しかった
もう少し笑えるように努力しよう…



そして眠たくなるような午後の授業をあっという間に受けて放課後になり私は帰り支度を始めた



「みーなとっ♪一緒に帰ろう♪」



……さすが人気者…
湊の周りにあっという間に女の子が集まった
しかも皆可愛い子ばかり




もう授業も全部終わったし奏叶のお願いももう終わったよね



湊「悪い、今日は先約があるからまた今度な~」



「えぇー!」




湊「おい、何1人で先帰ろうとしてんだよ」




不思議なことに可愛い女の子達のお誘いを断って湊は私の所に来た




千菜「ぇ…なに…?」





湊「何じゃねぇよ。ほら行くぞ」




千菜「え…!?」





湊は突然私の手を引っ張り歩き出した



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