君が嫌いで…好きでした


学校が終わり帰り支度をしていたら
湊が手を引っ張り何処かに向かいだした



びっくりしたけどどこに行くのかはあえて聞かなかった



そして学校から歩いて数分の所
いつもと違う道に景色
立ち並ぶ様々なお店
聞こえてくるのは昼休みよりも賑やかに聞こえる音楽と音
私達のように制服を来た中高生が沢山出入りしていく




聞かなくでも見れば分かる
けど一応湊に聞いてみた




千菜「…ここは?」




湊「見ての通りゲーセン」




うん…やっぱりそうなんなだ
ここに来たってことは…




千菜「…入るの…?」




湊「来たことないんだろ?
たまにはこうゆう気分転換も必要だって」





千菜「でも…」




今まではずっとこういう人混みを避けてきたのに…少し怖い…




湊「大丈夫だって、俺が一緒に居るんだから!
ほら行くぞ」





私の手を引っ張り半ば強引に店の中に入った



いつもと違う音が響きわたる
キラキラと輝いているように私には見えた


クレーンゲームにメダルゲームにプリクラとか沢山ある…

湊は…沢山来てるんだよね…
それよりも…不思議な気持ち…

放課後に誰かと寄り道するのもその相手が湊であることも自分がこんな所に居ることも全部不思議


でもやっぱり…少し怖い…




湊「さーて何やる?」



え、いきなり言われても…
戸惑いながら周りを見渡すとあるものに目が止まった




湊「どした」




千菜「あれ…」



私の目に止まったのはクレーンゲームの中に居るぬいぐるみ


名前の所を見るとヤンクマって書いてある
文字通り見た目はヤンキーの格好をしたクマのぬいぐるみ



だけど…すごい可愛い…



湊「ふーん…よっしゃ任せろ」




湊はそのクレーンゲームにお金を入れてやり始めた



千菜「ぇ…取れるの…?」




湊「おう、こう見えて結構得意♪」




自信満々に答えた湊は500円で本当に取ってしまった


< 53 / 139 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop