かごの中の鳥は
カーテンは全て閉め切られていて光はない。
扉は手の届かない遠くにある。
「一葉…。一葉。お前はこのオレのペットだ。オレをその身体に受け入れろ…」
華奢で折れそうなぐらい細い指が、一葉の汗ばむ身体に妖しくまとわりつく。
「あ…」
払いのけることはできない。
両手に、重くて冷たい鉄の枷がはめられている。そして両足も。
早打つ鼓動。
ジャラ。
ほんの少し手を動かすだけで、重い鎖がまといつく。
「一葉。可愛い可愛い、オレのペット。オレが怖いのか?震えているぞ?」
ペロリ。
真っ赤な舌が、首筋を。胸元を。刺激的に舐めていき、やおら下半身へと降りていく。
「あ…いや…」
ジャラ。
「一葉。声を上げてごらん?」
顎を押さえつけられて、突き飛ばされる。
ジャラジャラガシャ!
乱れたベッドに叩きつけられる。
捕らえられたケモノのよう。
衣服は全て切り裂かれ、ただ四肢に鎖のついた枷がはめられているだけ。
「――うっ…」
震えながら、痛みを押して上体を起こす。
突っ張った両手首から、血が滲む。
「あ…」
不意に腰を掴み上げられ、四つん這いにされ、その手はそのまま一葉の前の部分を激しく握りつける。
「あああっ…!」
もうそれまでの凌辱で、十分熱くはじけそうにされているのに、その行為はワイヤーで縛りつけられているせいで許されない。
「イキたいか?イカせてほしい?」
指先はなおも、少年の敏感で壊れそうな部分を、妖しく弄ぶ。
狂いそう。
「ホラ。こんなに感じている。可哀相に。『イカせてください。』そう言え。このオレに懇願しろ。さぁ…」
両足を開かされる。
「あ…う…」
「感じるんだろう?こっちの部分も」
「ああ…っ!」
開かされ、外気にさらされたその部分を、ご主人様の指がまさぐりつける。
思わず全身を萎縮して、柔らかな肢体を戦かせる。
「ホラ。感じてるだろう?」
四つん這いにされたままの屈辱のポーズにご主人様の四肢が絡みつき、開かされた足の間に硬いものが突き付けられる。


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