かごの中の鳥は
あの晩、ご主人様の部屋に呼ばれた一葉を待っていたものは――。
「一葉、こっちへ来い」
忍に言われ、ベッドに近づく。と、いきなりキスをされベッドに押し倒された。
考える間もなく、一葉のシャツは引き裂かれた。
露わになったその胸をまるで何かを呪うような強さでキスの雨を降らした。
抵抗も功をなさない。
「やめ…っ」
肩を震わせて一葉は顔を背けた。
忍の手は力強さを増し、しなやかで弾力のある未成熟な肉体にひたむきなぐらいの愛撫を加える。
「しのぶ…さま…」
逃れようともがくが、どうにもならない。
わけがわからないほど強い恐怖だった。
身にのしかかる男の…堅い張りつめた筋肉の感じや体臭。愛撫するたくましい手、自分を頑丈に押さえつける力強い四肢。そのどれもが一葉を責め立てる。
身をちぎるような羞恥、屈辱、嫌悪…。
一葉は混乱した。気が狂いそうな意識の波に呑み込まれる。
「一葉、こっちへ来い」
忍に言われ、ベッドに近づく。と、いきなりキスをされベッドに押し倒された。
考える間もなく、一葉のシャツは引き裂かれた。
露わになったその胸をまるで何かを呪うような強さでキスの雨を降らした。
抵抗も功をなさない。
「やめ…っ」
肩を震わせて一葉は顔を背けた。
忍の手は力強さを増し、しなやかで弾力のある未成熟な肉体にひたむきなぐらいの愛撫を加える。
「しのぶ…さま…」
逃れようともがくが、どうにもならない。
わけがわからないほど強い恐怖だった。
身にのしかかる男の…堅い張りつめた筋肉の感じや体臭。愛撫するたくましい手、自分を頑丈に押さえつける力強い四肢。そのどれもが一葉を責め立てる。
身をちぎるような羞恥、屈辱、嫌悪…。
一葉は混乱した。気が狂いそうな意識の波に呑み込まれる。