【完】Sweet☆カカオくん!








「ふぁ、あ……。あれ……加々尾くん……?」



幸か不幸か、アイツが出て行ったこのタイミングで、漸く目を覚ました百瀬。



「……何で、ここにいたわけ?」



呑気過ぎるコイツの態度に、何だか無性に腹が立つ。



コイツがこんなところで寝てたから、アイツはお前に……。



「え? あ、あの、その、ホワイトデーの話がしたくて……。」



……ホワイトデー?



「ほら。加々尾くん、ホワイトデー知らないって言ってたから、知ってもらおうと思ったの。」



……あぁ、今日、授業中に言ってたヤツか……。



「ホワイトデーはね、バレンタインのお返しをする日だよー……なんつって。」



そんな、ものの為に、コイツは……。








< 10 / 45 >

この作品をシェア

pagetop