【完】Sweet☆カカオくん!
「ふぁ、あ……。あれ……加々尾くん……?」
幸か不幸か、アイツが出て行ったこのタイミングで、漸く目を覚ました百瀬。
「……何で、ここにいたわけ?」
呑気過ぎるコイツの態度に、何だか無性に腹が立つ。
コイツがこんなところで寝てたから、アイツはお前に……。
「え? あ、あの、その、ホワイトデーの話がしたくて……。」
……ホワイトデー?
「ほら。加々尾くん、ホワイトデー知らないって言ってたから、知ってもらおうと思ったの。」
……あぁ、今日、授業中に言ってたヤツか……。
「ホワイトデーはね、バレンタインのお返しをする日だよー……なんつって。」
そんな、ものの為に、コイツは……。