【完】Sweet☆カカオくん!
『オレ、城之内郁言うねん。明日からこのクラスやから、仲良うしてえな。』
俺の開いた先の視界に映るのは、昨日そう俺に言い残した関西弁野郎と、クラスメートが二人。
…………そして、楽しそうに笑う、俺の彼女。
「いいじゃん、みるく。パーティーでも開いて、みんなに祝ってもらいなよ。ついでに、城之内の歓迎会も含めてさ。」
「さすが結菜! おれクラスの奴誘って来る!」
「オレの歓迎会!? まじで! おおきに! ゆいなんとたくまん!!」
ガターンッ!
百瀬と話す、伊藤結菜(いとう ゆいな)と野木原逞(のぎはら たくま)……そして城之内郁。
ソイツ等の会話を遮るかのように、音が教室中に響いた。
……勿論、椅子を倒してその音を立てたのは俺。