【完】Sweet☆カカオくん!
「何驚いてんねん! オレ達三人はずっと親友やて、オレが大阪に転校する前日に、近くの神社で約束したやろ!!」
“ちひろん”“転校”“約束”
……関西弁野郎の言葉を聞いていて、何となく思い出す。
確か、もう四年も昔の話、小学三年生の時。
――「オレ、明日大阪に転校する。」
「あっそ。」
「転校!? ……って何、城之内?」
俺は今とあまり変わらない小学三年生で、いつも誰かに引っ張られていた記憶がある。
眠たいのに、寝たいのに、いつも色んなところへと俺を連れ出す誰か。
「オレ……違う小学校に行くことになった……!!」
「へぇ。」
「嘘!? 城之内、今の学校からいなくなるの!?」