【完】Sweet☆カカオくん!
……そうだよな。
城之内といれば、お前が好きそうなパーティーやデートが、沢山出来そうだもんな。
……腹が立つ。
何だよ、こんなもん……。
「要らねえ。」
俺はお前の弁当が欲しいんじゃねえ。
お前と、食べたかったのに。
苛立ちが心を支配して。
気づけば、目の前には涙を流す百瀬と。
床に散らばる、弁当の具材があった。
「何あれー……。」
「うわ、百瀬さん悲惨……。」
「加々尾くん、格好いいけど冷たいもんね。」
「あの二人、別れたのかなぁ?」
好き勝手言う、周りの奴ら。
俺はそんな中、百瀬を一人残して、教室を離れた。