【完】Sweet☆カカオくん!
いつも購買のパンで適当に昼を過ごす俺に、「お弁当作って来てあげる!」なんて言い出した百瀬。
食費が浮くのは助かるから、素直に頷いておけば、次の日は地獄だった。
卵焼きに殻はバリバリ入ってるし、
白飯は水分含み過ぎてお粥状態だし、
唐揚げは完全に揚げれてなくて生だし、
ミニハンバーグは黒焦げだった。
しまいには、よく有りがちな調味料を間違える、なんてものもあった。
どうすれば醤油とウスターソースを間違えるのか、逆に知りたい。
「……美味いんじゃねえの。」
それに比べて、今は随分マシだ。
おでんを持って来るのは非常識だし、大根はあんまりしゅんでないけど。
味はそこそこ美味くなった……と、思う。