【完】Sweet☆カカオくん!
寒いのか、照れているのか。
加々尾くんの顔は、ほんの少し赤い。
「だから、その……。」
その顔のまま。
いつも淡々と話す加々尾くんが、珍しく言葉を詰まらせる。
「加々尾くん……?」
私が急かすかのように、名前を呼べば。
加々尾くんの顔は更に赤くなって……。
「……だから!!」
「っ?」
「好きなんだけど……?」
途端に、唇に感じる温もり。
いつもよりも近くから香る、大好きな加々尾くんの匂い。
「ふぇ……。」
「……何だよ。」
きっと今のあたしの顔は……。
目の前で赤面する加々尾くんよりも、もっともっと、真っ赤。