【完】Sweet☆カカオくん!
「あ、あのね、今週のホワイトデーのことなんだけど。お返しとか期待してないから、二人で出掛けたいなー……なんて。」
………………?
「ホワイトデー? ……何、それ。」
「……え?」
「ホワイトデーって、何?」
「ええぇええぇええ!?」
ガタンッと勢いよく倒れた椅子と、耳を劈いたコイツの大声。
……うるせえ。
「うるさいぞ、百瀬。授業中だ、座りなさい。」
教師がそうやって糾すも、コイツは座らない。
というか、放心してる……?
「…………。」
今の内に寝よう。
この時間は教師とコイツのせいで、あんまり眠れなかったな……。
結局コイツは、次のチャイムが鳴るまで立って授業を受けた。