真実(仮)
私の家に来たのは梓苑だ。
梓苑と宗侍と私は、いわゆる幼なじみの関係で小さい頃からよく3人でつるみ、遊んでいた。
実際、今の年齢になってからは上下関係というものが浮き出てくるのだが、時と場合によってそれはなくなる。
「揃った?さっき2人で話してたことは忘れてあげるから、ご飯にするわよ」
目が笑ってないような気もするが、梓苑が持って来たご飯にプラスし、3人で食卓を囲み食べる事にした。
「そういえば、梓苑。今ここに来るのに一人でしかも表来ただろ?一人で来るなら裏から来いよ。それか俺たちを呼べ」
梓苑が宗侍に説教を食らっている。こうなると長く、下手に混ざろうとすると自分にも火の粉が降りかかる事を知っているので黙っていた。