ヘンゼルとグレーテル ~泣き虫な王子様~
泣き虫王子と老婆
老婆との出会い
「…ううっ。…ここ、どこ?」
静寂に包まれる森の中、一人で涙を流す幼い少年がいた。
(僕は、妹のレミィを追いかけて森に入って…。)
何故こんな場所にいるのか思いだそうとするが、そこから先がどうしても思いだせない。
彼の名前はレオ。
ケムセル王国の第一王位継承権を握る王子様。
まだまだ幼いけれど賢くて優しい、泣き虫な王子様。
「レ、レミィ~。どこ~…?」
レオは今にも溢れ出しそうな涙をぐっと堪え、辺りを見回す。
レミィを追いかけて入った森は、人通りもそこそこ多く、道も整備されている明るい森だ。
…まあ、道を外れると複雑に入りくんだ深い深い森になるのだが。
静寂に包まれる森の中、一人で涙を流す幼い少年がいた。
(僕は、妹のレミィを追いかけて森に入って…。)
何故こんな場所にいるのか思いだそうとするが、そこから先がどうしても思いだせない。
彼の名前はレオ。
ケムセル王国の第一王位継承権を握る王子様。
まだまだ幼いけれど賢くて優しい、泣き虫な王子様。
「レ、レミィ~。どこ~…?」
レオは今にも溢れ出しそうな涙をぐっと堪え、辺りを見回す。
レミィを追いかけて入った森は、人通りもそこそこ多く、道も整備されている明るい森だ。
…まあ、道を外れると複雑に入りくんだ深い深い森になるのだが。
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