星に願いを
第二章「ちょ、おまっ血!!鼻血!」
屋根裏部屋は開けちゃだめ、そんな言葉を小さい頃に呟いていたのをふと思い出した。今はそんな屋根裏部屋を必死に掃除するあたしと、呑気に下で人の物を勝手に探ったり漁ったりするアイツ。あ!ちょっと!それあたしの日記!触らないでよ!ぜんぜん男っ気あらへんな、なんて笑う彼に憎さマックス。誰、この人。最初の礼儀正しい彼はどこに消えた?
‐act.04‐
「ゴホっ!ゴホっ!埃すご…!」
屋根裏部屋にある小さな窓では対応しきれない程の埃が宙を舞う。
くそう、なにがどうなってあたしがこんなメに合わなきゃいけないの。
「クク、その格好おばはんみたいやな」
あたしが倉庫から引っ張り出してきた梯子に乗っかり、そこからあたしの様子を見て薄笑う奴。
「…………。」
「シカトとは、ええ度胸しとるやん。」
ふん、と目線すら合わせないで必死に床の雑巾掛け。ああ、まるで小公女セーラだわ、なんて呟いて。
掃除を初めて1時間。手際のいいあたしは既に山のような埃を駆除して、床もピカピカ。立つと頭を打つため中腰での作業がすでに腰にキていた。
濃い真っ茶色部屋だから、あたしの好きな原色が目立たないのが悔しくてならない。
これも全てあいつのせいだ。
‐act.04‐
「ゴホっ!ゴホっ!埃すご…!」
屋根裏部屋にある小さな窓では対応しきれない程の埃が宙を舞う。
くそう、なにがどうなってあたしがこんなメに合わなきゃいけないの。
「クク、その格好おばはんみたいやな」
あたしが倉庫から引っ張り出してきた梯子に乗っかり、そこからあたしの様子を見て薄笑う奴。
「…………。」
「シカトとは、ええ度胸しとるやん。」
ふん、と目線すら合わせないで必死に床の雑巾掛け。ああ、まるで小公女セーラだわ、なんて呟いて。
掃除を初めて1時間。手際のいいあたしは既に山のような埃を駆除して、床もピカピカ。立つと頭を打つため中腰での作業がすでに腰にキていた。
濃い真っ茶色部屋だから、あたしの好きな原色が目立たないのが悔しくてならない。
これも全てあいつのせいだ。