小さなキミと
「えっ、あ、あたしですか?」
突然の事に戸惑ってキョロキョロと辺りを見回すあたしを、金髪と刈り上げがくすくす笑った。
「キミで合ってるって。
もしよかったら、オレらと一緒に回らない?」
いっしょに……、ってええええぇ!?
これってもしかして、ナンパ!?
人生初の出来事に、動揺で心臓が派手に揺れる。
「あ、あの、あのあたし人を待って……」
必死に絞り出した声は、金髪によって途中で切られた。
「じゃあその子も一緒にどう?
っていうかキミ、スタイル超良いよね。足めちゃくちゃキレーなんだけど」
いきなり足を褒められ、あたしは目が点になった。
「それにアレだ、キミ女優の……何だっけ、あの朝ドラで有名になった女優に似てる!」
似てるよなぁと金髪が刈り上げに話を振るが、刈り上げは疑問な顔で首をかしげるだけだった。
「やっぱ似てるよ。あぁダメだ名前分かんないや。
ねぇ、似てるって言われない?」
「いや、あの、ちょっと分かんないです……」
遠慮なくジロジロ見てくる彼らに、あたしは内心ビクビクだった。
早く戻って来て服部ーーーーっ!
金髪はあたしが強く言えない女だと判断したらしく、さらに顔を近づけて来た。
ナンパするだけあって中々の男前で、顔は日焼けで真っ黒。
「キミ、本当に可愛いね……。
名前なんていうの?」
歯の浮くようなセリフを惜しげもなく披露する金髪。
単純なあたしは一気に顔が熱くなり、ブンブン首を横に振った。
突然の事に戸惑ってキョロキョロと辺りを見回すあたしを、金髪と刈り上げがくすくす笑った。
「キミで合ってるって。
もしよかったら、オレらと一緒に回らない?」
いっしょに……、ってええええぇ!?
これってもしかして、ナンパ!?
人生初の出来事に、動揺で心臓が派手に揺れる。
「あ、あの、あのあたし人を待って……」
必死に絞り出した声は、金髪によって途中で切られた。
「じゃあその子も一緒にどう?
っていうかキミ、スタイル超良いよね。足めちゃくちゃキレーなんだけど」
いきなり足を褒められ、あたしは目が点になった。
「それにアレだ、キミ女優の……何だっけ、あの朝ドラで有名になった女優に似てる!」
似てるよなぁと金髪が刈り上げに話を振るが、刈り上げは疑問な顔で首をかしげるだけだった。
「やっぱ似てるよ。あぁダメだ名前分かんないや。
ねぇ、似てるって言われない?」
「いや、あの、ちょっと分かんないです……」
遠慮なくジロジロ見てくる彼らに、あたしは内心ビクビクだった。
早く戻って来て服部ーーーーっ!
金髪はあたしが強く言えない女だと判断したらしく、さらに顔を近づけて来た。
ナンパするだけあって中々の男前で、顔は日焼けで真っ黒。
「キミ、本当に可愛いね……。
名前なんていうの?」
歯の浮くようなセリフを惜しげもなく披露する金髪。
単純なあたしは一気に顔が熱くなり、ブンブン首を横に振った。