小さなキミと
「────もっかい」
小さな声で呟いたあたしに、服部がクスリと笑う。
「お前って、いっつもそれ言うよな」
「……うるさい」
服部は、拗ねたあたしの頭をクシャっと撫でた。
「じゃこっち来て。この上からだと、オレすげー屈まなきゃなんないからさ」
服部の振る舞いが、いつにも増して大人びて見えた。
何だかこっちがガキ扱いされてるみたいで、すごく不本意。
だけどそんな扱いも悪くない、なんて思ったあたしは既に服部に酔っているのかもしれない。
素直にベッドに上がり、服部の隣に腰を下ろす。
自分から『もう1回』と言ったくせに、服部の顔を見るのが無性に恥ずかしい。
だって、これ、ベッドだよ。
ベッドの上だよ! だから何だって話だけどさ……。
「やっぱお前の方がデケェなー」
「んだとコラ!」
前言撤回、反射的に噛みついたあたしに、服部は言った。
「でもやっぱ、この方が落ち着くわ」
「……なにそれ」
新手の嫌味か、それとも遠回しの悪口?
どうもひねくれた考えしか浮かばない。
「別にぃー。お前は知らなくていいよ」
「ハァ!? そこまで言ったなら……」
あたしは言葉を飲み込んだ。
今度の理由は、服部が顔を近づけて来たからだ。
「知りたい?」
少し上目遣いの服部はどういう訳か、大人の色気をまとっていた。
「教えてあげよっか」
あたしは思わず、ゴクリと唾を飲み込んだ。
これ本当に服部……?
「────好きだよ」
それは全く答えになっていないのだけど、この時のあたしは気づかなかった。
小さな声で呟いたあたしに、服部がクスリと笑う。
「お前って、いっつもそれ言うよな」
「……うるさい」
服部は、拗ねたあたしの頭をクシャっと撫でた。
「じゃこっち来て。この上からだと、オレすげー屈まなきゃなんないからさ」
服部の振る舞いが、いつにも増して大人びて見えた。
何だかこっちがガキ扱いされてるみたいで、すごく不本意。
だけどそんな扱いも悪くない、なんて思ったあたしは既に服部に酔っているのかもしれない。
素直にベッドに上がり、服部の隣に腰を下ろす。
自分から『もう1回』と言ったくせに、服部の顔を見るのが無性に恥ずかしい。
だって、これ、ベッドだよ。
ベッドの上だよ! だから何だって話だけどさ……。
「やっぱお前の方がデケェなー」
「んだとコラ!」
前言撤回、反射的に噛みついたあたしに、服部は言った。
「でもやっぱ、この方が落ち着くわ」
「……なにそれ」
新手の嫌味か、それとも遠回しの悪口?
どうもひねくれた考えしか浮かばない。
「別にぃー。お前は知らなくていいよ」
「ハァ!? そこまで言ったなら……」
あたしは言葉を飲み込んだ。
今度の理由は、服部が顔を近づけて来たからだ。
「知りたい?」
少し上目遣いの服部はどういう訳か、大人の色気をまとっていた。
「教えてあげよっか」
あたしは思わず、ゴクリと唾を飲み込んだ。
これ本当に服部……?
「────好きだよ」
それは全く答えになっていないのだけど、この時のあたしは気づかなかった。