小さなキミと
・
・
・
その日の昼休み。
あたしの席と日向の席をくっつけて、そこに結が椅子だけ持ってやって来る、
といういつものパターンで3人が教室の隅っこに集まっていた。
日向とはあたしも結もすっかり打ち解けて、最近はいつもこの3人で行動している。
「世良くん? まぁ顔はカッコいいとは思うけど、涼香の理想にはちょっと背が足りないんじゃないの?」
そう言って、結は購買の焼きそばパンにかぶりついた。
「そーなんだよね。世良くん、あたしよりちょこっとだけ小さいんだよね……
って、そんなこと聞いたんじゃないっつーの」
「あ、そうなの?」とモグモグしながら結が言った。
「顔には出さないけどさ、あたしと服部のこと、内心ウザがってるんじゃないかなぁと思ってさー」
本気で心配になっているあたしに対して、結は「今さら?」と言ってケラケラ笑った。
「アンタら本当やかましいもんね。後ろから見てて面白いもん。
ひどいときは世良くん挟んで普通にケンカとか始めるし。もうすでに、世良くんに嫌われちゃってるかもよ?」
グサグサッ、と容赦ない結の言葉があたしに突き刺さる。
「あたしたちって、そんなにやかましい?」
あたしの問いに、結と日向は大きく頷いた。
・
・
その日の昼休み。
あたしの席と日向の席をくっつけて、そこに結が椅子だけ持ってやって来る、
といういつものパターンで3人が教室の隅っこに集まっていた。
日向とはあたしも結もすっかり打ち解けて、最近はいつもこの3人で行動している。
「世良くん? まぁ顔はカッコいいとは思うけど、涼香の理想にはちょっと背が足りないんじゃないの?」
そう言って、結は購買の焼きそばパンにかぶりついた。
「そーなんだよね。世良くん、あたしよりちょこっとだけ小さいんだよね……
って、そんなこと聞いたんじゃないっつーの」
「あ、そうなの?」とモグモグしながら結が言った。
「顔には出さないけどさ、あたしと服部のこと、内心ウザがってるんじゃないかなぁと思ってさー」
本気で心配になっているあたしに対して、結は「今さら?」と言ってケラケラ笑った。
「アンタら本当やかましいもんね。後ろから見てて面白いもん。
ひどいときは世良くん挟んで普通にケンカとか始めるし。もうすでに、世良くんに嫌われちゃってるかもよ?」
グサグサッ、と容赦ない結の言葉があたしに突き刺さる。
「あたしたちって、そんなにやかましい?」
あたしの問いに、結と日向は大きく頷いた。