小さなキミと
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テスト期間も終わったことだし、今日は久々に部活が出来ると朝から張り切っていたヤツはたくさんいた。
だから、突然の部活休止に肩透かしを食らったのは、オレだけじゃないはずだ。
いつも能天気でヘラヘラしている剛でさえ、朝礼でそのことを知らされて、それなりに残念がっていたのだから。
今から2ヶ月前、オレは人生初の自転車同士による接触事故を起こしていた。
その相手が、今は同じクラスの剛 涼香だった。
最初の印象を本当に正直にいうと、剛は自分よりも年上だと思った。
顔はたいして大人びていたワケではないが、なにしろデカい。
少なくとも、自分より10㎝は身長が上だと感じた。
いつものオレなら、女相手には自動的に萎縮して、何も言えなくなることが多い。
だけどその時、オレはかなり気が立っていた。
片方のコンタクトを落とすなんて初めての経験だったし、もちろん事故だって初めてだったのだ。
時間がないという焦りも加わって、
その上制服から考えてたかだか1歳2歳年上のヤツに、何でこんなガキのような扱いを受けなきゃならないんだ。
とまあ、内心不満で煮えたぎっていたワケだ。
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テスト期間も終わったことだし、今日は久々に部活が出来ると朝から張り切っていたヤツはたくさんいた。
だから、突然の部活休止に肩透かしを食らったのは、オレだけじゃないはずだ。
いつも能天気でヘラヘラしている剛でさえ、朝礼でそのことを知らされて、それなりに残念がっていたのだから。
今から2ヶ月前、オレは人生初の自転車同士による接触事故を起こしていた。
その相手が、今は同じクラスの剛 涼香だった。
最初の印象を本当に正直にいうと、剛は自分よりも年上だと思った。
顔はたいして大人びていたワケではないが、なにしろデカい。
少なくとも、自分より10㎝は身長が上だと感じた。
いつものオレなら、女相手には自動的に萎縮して、何も言えなくなることが多い。
だけどその時、オレはかなり気が立っていた。
片方のコンタクトを落とすなんて初めての経験だったし、もちろん事故だって初めてだったのだ。
時間がないという焦りも加わって、
その上制服から考えてたかだか1歳2歳年上のヤツに、何でこんなガキのような扱いを受けなきゃならないんだ。
とまあ、内心不満で煮えたぎっていたワケだ。