ツンデレエンジェル彼女&溺愛デビル彼氏♡
「何びびってんの。」


「なんでもない‥‥」


なんでもないわけがない。


「ふーん。じゃ、どっか寄ってく?何かおごるよ。」


ぽんっと私の頭の上に手を置かれる。


じわっ。


あ。やばい。泣きそう。


急に目頭が熱くなる。


「花音?」


なにも言わない私を見て心配そうに顔を覗き込む斗真。


「私、今日無理だから1人で行って‼︎」


がたん!


それだけ言うと私は席を立って、猛スピードで教室を飛び出した




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