ツンデレエンジェル彼女&溺愛デビル彼氏♡
ふわっ。


私の後ろ髪を持ち上げるように
して髪を触ってきた。



「俺があげたシュシュ着けてねーのかよ。」


ドキン



ドキン



斗真と密着して高鳴る心臓。


もう。触らないでよ。



「もらったら着けなきゃいけないの⁉︎大っ嫌いなあんたのものなんて着けたくないよ‼︎」


あ‥‥‥



やばい。何言ってんの。


言いすぎた。



斗真は、ふーんと小声で言って私から離れた。



「お前もしかしてプレゼント俺が好意的にやったとでもおもってるわけ?」



「!」



図星を突かれ、大きく目を
見開いてしまった。



「ばかかよ。お前なんてただの幼なじみだし、なんとも思っちゃいねーよ。」


----ずきん----



なによ。ずきんって。


「私だってなんとも思わないわよ‼︎私が好きなのは良ちゃんだもん!!」


ムキになって言い返すと良ちゃんが
優しく私の頭を撫でる。



「ほら、花音。喧嘩しないの。」


私は良ちゃんが好き。


なのに


なんで胸がこんなに苦しいの?



「あー。気分わりー‼︎」


----バタン----


乱暴に閉められたドア。


斗真は気分を害したのか部屋を出て行ってしまった。



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