ツンデレエンジェル彼女&溺愛デビル彼氏♡
「どうしたの?」


「もうちょっと話しませんか?」


俺は彼女と花音が帰るまで話した。


俺が兄貴の弟だと言うこと。


花音という幼なじみがいること。


そして、彼女は


もうすぐ結婚するらしい。


「あ、もうこんな時間!」


ベッドの横に置いてある
黒猫の時計を見ながら
美沙さんが立ち上がる。


実は、この時計花音からもらったんだよな


本当は女子が持つくらい可愛い
時計だから持ちたくないんだが


あいつからもらったから
捨てるに捨てられない。



「ね。斗真くん。」


彼女はいたずらっ子のような
笑顔で俺の名前を呼ぶ。


「花音ちゃんって子好きなんでしょう?」


「はぁぁ⁉︎」


なんで気づいた⁉︎


「嫌いですよ‼︎あんなやつ!」


多分、俺の顔は真っ赤だ。


誰が見ても赤いのにまだ嘘をつく。



「嘘をついてもだめよ。斗真くん、さっきから花音ちゃんの話しかしてないし。」


無意識だった。


「好きな子には優しくしてあげなさいね?」


男だったら誰もが惚れるであろう
極上の笑顔を向け、彼女は
俺の部屋を出た。



確かにかわいいとは思ったが


やっぱり花音よりかわいい
女の子なんていないわ。


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