きっと、明日も君がすき。
実習初日
◆2月中旬 教育実習初日
――こんなに緊張してるの、高校の入学式みたい。
実習のために、久しぶりに帰省した実家。
一人暮らしではどうしても朝ご飯よりギリギリまで寝ていたい気持ちが勝っていたから起きたらご飯が食べれる幸せに感激。
緊張からか、抜くことが当たり前になっていたからか……
用意された量全部は食べれなかったけれど。
久しぶりの自分の部屋の全身鏡の前に立って、眺める。白い枠の中の鏡に映ったスーツ姿の自分の顔が緊張していて、思わず笑ってしまった。
高校の入学式の日も、ここで制服を着てドキドキするーなんて言ってたっけ。
友達できるかな、やっていけるかなって心配してたなぁ。
「……よし!」
今日から2週間。頑張らないと。鏡の中の自分と向かい合って気合いを入れて、玄関へと向かう。
「いってきまーす」
「大丈夫? 忘れ物ない? しっかりね」
リビングから顔を出したお母さんが言ってくることも、高校生の時と全く変わらない。