きっと、明日も君がすき。
だけど、関係のない友達まで自分の代わりに嫌がらせを受けるのは耐えられない。……誰かに言うわけにもいかない。
言ったらどうなるかなんて、分かる。特に結真くんには絶対に。面倒くさいことを嫌う結真くんに言ったら、きっと「別れよう」と言われるだろう。
私は結真くんのことを好きだけど、結真くんはきっとそうじゃないから。
好きでもない彼女のせいで、問題が起こっているとすれば、きっとその問題自体を無くそうとするだろうな。
別れれば解決するって、頭のいい結真くんはすぐに思うはず。
結真くんから「別れよう」と言われるのは耐えられない。だから、相談もできないし、こうするしかない。
言われてしまう前に、自分から…。
自分から、望んで結真くんの彼女の位置にいさせてもらったのに、自分から手放すなんてね。
好きで、側にいたくて。冷たくても、あんまり話してもらえなくても、それでも。
結真くんに私という存在を認識してもらって、側にいさせてもらえるだけで幸せだった。
そんな毎日を自分から捨ててしまうんだと思うと胸を締め付けられる。
それでも、私は麗ちゃんが大切で。
このまま結真くんと今まで通りいさせてもらうことを望めば、麗ちゃんがもっともっと傷ついていく。
今度は何をされるかわからない。
人数が多くてなかなかレギュラーになれなくて悔しいと言いながら一生懸命練習していたのを知っている。
そんな中でレギュラーを勝ち取って、最後の最後。