きっと、明日も君がすき。
ふっと笑った結真くんを見て、つられて笑ってしまう。
あぁ、こんなにも好きなのに。
きっともう、会話することすら叶わなくなる。
ゆっくり歩いているはずなのに、駅へはどんどん近付いて行って。言わなきゃ、言わなきゃと思うのに、唇はぐっと閉じてしまう。
言わなきゃ。
「「あの、」さ…」
「わ、…あ」
話し出そうとした瞬間、被る言葉。お互いわずかに瞳を見開く。
「…何?結真くん」
結真くんから話し出してくれることは珍しいので、そのまま聞けば、一瞬、困ったような顔をされて、そのまま視線を外された。
…何だろう?
首を傾げるけれど、結真くんは何かを考えてるような表情で。
「いや、なんでもない」
「え、」
「……そっちからでいいよ。何?」
そう言われてしまって。戸惑ってしまう。
だけど、きっと聞いても答えてくれないだろうなと思った。