きっと、明日も君がすき。

「ちょ、いていて!暴力!」

「志桜里ちゃん、たすけて」

嫌がりながらも笑いながら逃げまどう子達。


段差があるのでこけないか心配になるけど、窓越しに笑いながら見守るしかできなくて。




「早く戻れ」

「戻ります!戻りますから!」

はぁはぁと息を切らしながら、必死で結真くんを止めようとする。


「はぁ・・・志桜里ちゃん、じゃあまたねー」




「うん。また来てね」




「いくいく!」

男の子女の子関係なく手を振ってグラウンドへと歩き出すから、私も手を降り返す。



と、あれ?


気づいた。いつの間にか、結真くんがいない。



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