きっと、明日も君がすき。


たった今耳に入ってきた知らなかった情報に、私はえ?と思わず声が漏れた。




私の、同級生??



と言うことは教師を目指した人が他にもいたんだ。

私立だけあって一学年の人数は多かったし

他に教師を目指してこの時期に実習生として戻ってくる人がいてもおかしくはないだろうけれど・・・。

知っている人かな?

名前は分からなくても、せめて顔くらいは知ってた人だったら嬉しいな。


同じ学年だったならすごく心強い。

当時知り合いではなくても、同級生だったという事実だけで親近感がわいてくる。



誰だろう?

「嬉しいなぁ。……あ、きたきた!」




今か今かと実習生が全員集合するのが楽しみなのだろう。

職員室から体半分だけ出して

ちょこちょこと廊下の方を見ていた先生。

目当ての人が来たらしく、嬉しそうに私たちを見る。

パタパタとこちらへと歩いてくる足音が聞こえて……。

自然に入口へと視線を向ける。



「―――すみません。俺最後ですか?」



「そうだよ。まぁ時間には十分時間があるから良いけど……遅刻しないとは大人になったな」




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