きっと、明日も君がすき。
「……ごめんね、見つからなかった。美術室も探したんだけど、無くて…他に思い当たる場所はない?」
「探したんだけど、無かった。志桜里ちゃんありがと。もう大丈夫」
「でも…」
「本当に大丈夫だから…。ありがとう。一生懸命探してくれて」
悲しそうに大丈夫だと笑って戻る大島さん。
あの子は明日、後悔するのかな。渡せなかったって。それが傷のように心に残って、苦しんでしまったりはしないかな。
…ごめんね。結局役立たずだ。
この実習で、得たものはあったのだろうか。あの時の、あの過去から少しは進めているのだろうか。
あの子と先輩もそうだけど。
私たちも明日で、みんなさよならだ。