きっと、明日も君がすき。


タオル…。

「渡したら本当に喜んでくれました!大切に使わせてもらうねって。写真も撮れたし、連絡先も交換出来て…!これも」

そういいながら、目の前に差し出された手には、学校のボタンがあって。

「恥ずかしかったけど、渡せてお礼もちゃんと言えて良かったです」


「うわぁ!良かったね!」


涙目になって笑う姿は本当に可愛くて。


わたしも嬉しくなってしまう。


「佐田先生が、志桜里ちゃんがずっと諦めずに探してくれてたことも教えてくれて、ありがとうございました」


佐田くん…勝手にすればって言ってたのに。

……ずるい。


「本当に本当にありがとうございました!」


「ううん、結局見つけられなくてごめんね…」


「いえ!先生も、がんばってくださいね!」


「ありがとう」

















ほとんどの子が帰った。





「2週間。お疲れ様でした。それぞれの担当の先生からまた話があると思うので私は長くは話しませんが…

初日よりも皆さんの顔が変わっていて、嬉しいです。この場所で教えてもらったことが全てじゃないです。常に新しいことの連続です。広い視野を持って、これから頑張ってくださいね。また、どこかで今度は同じ教師という立場で会えることを楽しみにしてます」


先生達も打ち上げに流れるらしい。

私たちはここでさよならだ。


各自担当の先生のもとへ。

直通か、控え室組か。


「私たちは教官室ここだから、そのまま行くね」


「また後で」


「うん」


椋野さんは…

まだ喋ってる。あぁ…。


佐田くんは、もういなかった。

私はプレゼントがあるから一度控え室へ。

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