きっと、明日も君がすき。
さ、入りなさい、
嬉しそうににこやかな挨拶で、先生に押されるように入ってきた、最後の実習生。
――耳に、
その声が届いた瞬間。
姿なんてまだ見えてないのに、え、と思った。
わずかな緊張で固まっていた体が、今度は別の意味で固まる。
入ってきた低い声と、頭の中の記憶が、一瞬でリンクする。
さっきの私と同じように、
押されるようにしてすぐに視界に入ってきたその人とは、私が入り口に一番近くに立っていたからか
すぐに視線が交わった。
梅田先生へと下げられていた視線が、流れるように、私へ。伏し目がちだった目が、真っ直ぐと向けられる。
……、うそ。