きっと、明日も君がすき。
ビクン、自分が驚きで微かに跳ねてしまったのがわかった。
それほど、驚いたのだ。何も考えられなくて、ただただ入ってきた人物を見つめることしかできなくて。
入ってきたその人もまた。
私と目があってすぐ
瞳を僅かに見開いたのが分かった。
……向こうも、驚いてくれたのだろうか。微かにだけど見開かれたと言うことは
私を覚えてくれていたのだろうか。
「―――――――、」
お互い視線がかち合ったのはどのくらいだろう。
すごく長く感じたけれど、実際は一瞬のことだったのかもしれない。
表情一つ変えることもなくすぐに私からその奥へと視線を滑らせた彼は、「どうも」と軽く頭を下げた。
隣に並んでいる人たちが
口々に挨拶をしているのが聞こえてきた。
だけど、私は。